雅

PERFECT DAYSの雅のレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
5.0
とても心地の良い映画。


最後のシーンは自分がニット科の教室で泣いた日々を思い出させた。
自分が選んだ生活が本当にこれで良かったのか、後悔などないはずなのに過去と今が足を引っ張って、でも生活は続いていくから進んでいくしかない。というぐちゃぐちゃになった感情を思い出させた。


木漏れ日がきれいだった。
影を重ねるシーンも愛おしい。
毎日買うカフェオレが私にとってはキリンレモン...どうしても、自分に当てはめてしまう映画でした。

生きてきて良かった、今日の日のために自分は生きてきたんだ、と感じる映画にたまに出会えるけど、今日はきっとそういう日。

木漏れ日の美しさや儚さ、日々のきらめき、木のように生きていけたらと感じる気持ちがとても共感できた。
何かを取り戻したくても生活は進む、人生は続く、、

「今度は、今度。今は、今。」
「この世界には、たくさんの世界がある。つながっているように見えても、つながっていない世界がある…。」

、少ない中の台詞が忘れられない。

世間の価値ではわからないその人の大切なものがある。それは誰にも奪えないもの。


初kino cinema
雅