このレビューはネタバレを含みます
とんでもない名作、こんなに豊かさと温かさが行き届いている映画は初めて。
かなり序盤から、トイレ掃除の合間に木漏れ日を見上げて微笑むシーンで、胸が張り裂けて泣いてしまった。
私にはなくて、とても欲しいと思っている、感性や人間性や生活が詰まっていて、温かい気持ちと羨ましさが入り混じってしんどさすらあった。
人生を見直すきっかけをくれた気がする。
ストーリー性を求めてしまい、ここまでとことん日常と向き合う映画はあまり見てこなかったからかな。
キンクスやローリングストーンズをはじめツボすぎる音楽、ツボすぎる建築家、さらには下北のフラッシュディスクランチまでで出きて、そこに松居大悟までいて(その他ちょい役の配役センスも秀逸すぎる)、私のための映画なのかと、、、笑
古本屋の店員さんの一言一言も大好きだった〜〜
このへんのハード面でツボな映画は多々あるものの、映画内の日常がこんなに刺さるのは初めてで、マイベストになった。
どうしてこんなに日本の暮らしの解像度が高いんだと思ったら、小津安二郎を敬愛されていたと知って納得、新たな東京映画の大傑作。
絶対定期的に見返す。