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PERFECT DAYSのwindyladyのレビュー・感想・評価

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)
4.1
やっぱりこちらも役所さんでした(合掌)
おもしろい

今までの役所さんのドラマ系ジャンルからは今回のは人間的にはクリーン?な役

なんだろ、この作品のメインの人間をトイレ清掃員っていう仕事の設定にしたのが面白いね。"清潔感のある"とはイメージの持ちにくい職種と人間。それとは反対にルーティン化された彼の日常や整頓して管理されてる身の回りの物" という生活

彼にはイレギュラーが合わないんだろうかな
人も仕事も物も。

誇りを持って清掃員をやってるというわけでもなく、
真っ当にトイレを磨くのも彼のルーティンの一つなだけ。むしろトイレを磨くことの快感やきっちり仕上げないと気が済まないような
そこに自然と力を注いで苦がないように見えるのも他でストレスを感じる生活をしてないないからで
(そういう生き方が良いのか物足りないのかって感覚は人それぞれだから良し悪しではなく。でも彼は前者としてその生活を暮らしてるように思えた。)


彼の生活で大切なものは仕事でもなくて、ルーティン化された日常とほんの木漏れ日みたいな時々の幸せを感じて生きてることのようなもので

缶コーヒー、車とカセット、清掃、木漏れ日、カメラ、食事、銭湯、本、睡眠、たまに人、会話

彼にとって幸せなんだなぁと、そういうシーンがこちらに分かりやすかったのもルーティン化された日常が繰り返されただけ、仕事に基本山も谷も作らないで観せる" というものだからなのかな

大事よ、木漏れ日や風にうっとりする時間。
自分の心休める時間と場所を理解して、バランスを保つ彼を尊敬する

で言うと、トイレ清掃員で描かれたのがちょうどいいような、なんか納得、そんな気もしたり。



メモ
素晴らしき世界 、ちょっと記憶薄れてるけど、もしかしたらわたしは役所さんの作品ではそちらのが< かも
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