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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命のWOMANのレビュー・感想・評価

3.9
19世紀イタリアで起きた実話を元にした作品。
歴史的背景の知識がなかったが、ユダヤ教徒の家庭の6歳の子どもを、カソリック教会がさらい、カソリック教徒に洗脳する過程に、今のロシアがウクライナからさらった子どもたちをロシア語で教育し、洗脳している現実がダブって見えた。

子どもの心は素直だ。家族から無理矢理引き離され、本来なら憎きカソリックであるはずなのに洗脳され、スポンジのように新しい教えを吸収し、皆と同じようにアーメン、と唱えるエドガルドが不憫だった。

マルコ・ベロッキオ監督作は「眠れる美女」以来の2作目の鑑賞だったが、19世紀イタリアの暗い照明の教会内や、オーケストラのBGMが、全体的に荘厳な雰囲気を醸し出していてよかった。
キリスト像が目覚めるシーンが好き。
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