おに

落下の解剖学のおにのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.5
2024年2月25日 21本目の映画

「落下の解剖学」は、めっちゃ裁判の映画だったんですが、
何て言ってたかはっきりとは覚えてないけど、たしか
「例えそれが真実か真実でないか分からなくても、どちらかに(判決を)決めなくてはいけないこともある」
みたいなセリフを言っていて、それが一番印象的だった。
「真実かどうかなんてどうでもいい」
ってセリフも同じような意味だと思いますが、

そうだとしたら、あるアニメのセリフ
「真実はひとつ」
ってのが当てはまらなくなる(笑)

いやいや、どういうことや!?
今までずっと「真実はひとつ」で育ったのに・・・。

ま、それはともかく。(真実か否か)どちらかに決めないといけない、ということは、裁判で決まった判決が必ずしも正しいとは限らないということか!
世の中、何年も何十年もかけてやっと判決が出ないことだってあるのに、結局、真実は分からないこともあるって・・・。

すげーショックだし、映画での最後のシーン、
(疑いをかけられていた妻のセリフ)
「(裁判が)終わったらスッキリすると思ってたけど、終わっただけで何も変わらない」って言づていた意味が分かった気がします。

いやー思ってたより内容の作り込みが素晴らしい映画だった。
そして、自分の人生で裁判を経験するかはわからないですけど、めっちゃ勉強にもなりました。

最後に
我々は『落下の解剖学』ってタイトルに完全に騙されちゃいまいたね。でないと、こんな映画観に来ようなんて思わないですよね。
たぶん(笑)
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