このレビューはネタバレを含みます
夫婦関係、親子関係、多言語コミュニケーション、性的マイノリティ、ジェンダー問題
150分の中に現代社会の様々な問題が織り込まれていた
全然サスペンス映画じゃなかった
脚本にも演技にも無駄がなく、
音楽、カメラワーク、構図、全て作り込まれていて良かった
特に、ベッドの上での母親と息子の構図の変化
父親の死後は母が子を抱きしめていたが、
判決後は子が母を抱きしめる様子を映し出すことで、
「親が子に守られることもある」ということを視覚的に表現していた
夫婦関係のいざこざは自分には若すぎてなんとなくしかわからなかったけど、たぶんあるあるなんだろうな
弁護士が渋かっこよかったです。
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(追記)
奥さん「私は殺してない」
弁護士「そこは重要じゃない」
っていう会話、この映画の本質だと思った。
誰が殺したか、何が真実なのかは、この映画にとってはどうでもよいことで、
あえて最後まで明かさないことで他のテーマを浮かび上がらせている。