雪山にある山荘で男が墜落死した。
事件当時、山荘にいたのは人気作家の妻と、視覚障害のある息子だけ。
やがて妻に容疑が向けられ、裁判で徐々に夫婦の秘密が明かされていくが......。
なんか、長かった......。
冒頭の異様さと、夫婦喧嘩の録音が流されるあたり以降には引き込まれたけど、そこまでがとにかく長い......。
2時間半あるけどほとんどが裁判のシーンで再現映像とかもあんまりなくてただ喋ってるだけ。しかもその内容もなんか心証が良いか悪いかみたいな話ばっかで物的証拠の一つも出てこないから、な〜んかどーでもよく感じてしまった(のはミステリの読みすぎでしょうか？)。
もちろん本作は法廷モノの皮をかぶった家族ドラマであり夫婦喧嘩映画だと思うので、事件の解明とか意外性みたいなのを期待しちゃいけないのは分かってるけど......。ほんでも夫婦ドラマとしても夫婦がありがちな不満を言い合ってるだけで特に目新しさもなく、別れるか歩み寄ればいいだけやん？としか思えず。
てか、「真実」の不確かさと、それでも自分の中で真実を選択して生きていくしかない......というテーマは良かったんだけど、検察側が言いがかりみたいなクソ弁論しかしないせいで普通に妻が全面的に正しいようにしか見えなかったのも、うーん......。あのハゲ、馬鹿なんじゃないの？？
夫婦喧嘩は犬も食わないとは言いますが、夫婦喧嘩を食わない代わりにアカンものを食わされる犬さんの演技はとても良かった。
というかまぁ、俳優陣のリアルな演技はみんな素晴らしくて、主人公のサンドラは言わずもがな、息子役の子も「子」とか言ったら失礼でしたすんません！ってくらい凄かった。あと津田健二郎みたいな弁護士が出てきてツダケンファンとしてはちょっと気になった。
という感じで、前評判もよく映画館に行っても激混みでチケット取れるかしらってくらいだったので変に期待しすぎたのもイカンかったけど、むしろチケット取れなくても良かったな......くらいのノットフォーミー感でした。
