ちゃんこ

落下の解剖学のちゃんこのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.3
やっとやっとやっと観れた

なんというか、「フィクションが現実を破壊する」って出てきたけどマジでそれで
事実は小説よりも奇なりっていう言葉があるけどそれを見せられてる気分になる

前日の喧嘩だけを切り取ってみるとめっちゃ奥さん悪く見えるし
(そうなるまでの過程があったのは分かるけどそれでも奥さん悪いんちゃうのと思ってしまう心理があると思う)
逆に最後の息子の証言は証拠とはならなくてもたぶん大部分の大人が胸を打たれて味方したくなると思うし

サンドラ・ヒュラーの絶妙な芝居が素晴らしい
良い人にも悪い人にも見える

裁判とはいえ事実の切り取りだったり揚げ足取りっぽかったり決めつけや想像......事実と真実って何?とぐるぐる考えてしまう

あとなんとなく自分を振り返ってみて
絶対そんな事ないってどこかで分かってるのに頭で勝手に映画とか小説みたいな展開を考えてしまって怖くなったり他人を悪者にしたり(頭の中だけでね)そういうのあるなって思って
それはたぶん映画の見過ぎなんだけどもなんというかフィクションにあまりにも触れすぎるのもちょっと怖くなった笑
そういう事が原因でこういう裁判だと逆に立場が危うくなるのありそうだよね
あの人はフィクションばっかり見てるから〜とか
ちゃんこ

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