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落下の解剖学のはみるのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.8
脚本賞受賞。実生活でパートナーであるふたりがスピーチする姿に、映画の夫婦を重ねて見ちゃった。きっと百万回くらい「映画とご自分たちの共通点は」とか訊かれてるんだろうな。
会場にスヌープが来ていて、「きゃわ❤️」ってなった。助演男優賞で拍手してた⁈

『カミーユ・クローデル』とか、男に自分の人生を奪われた女の話は数えきれないほど観てきたし、浮気を許すのが妻の器の大きさみたいな賞賛のされ方も見てきたけど、男女逆になると妙に居心地悪くなるのは、まだ自分の価値観が旧態然としてるからだな。

息子にこれだけの決断をさせてしまった埋め合わせに、妻はさっさとロンドンに帰って彼にたくさん素晴らしい経験をさせてあげてくれ!って心から願うほど、登場人物たちをリアルに感じてしまう、すばらしい脚本でした。
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