すばらしい体験だ〜…
アキ・カウリスマキの新作をリアルタイムで観られたっていうだけで既に星5
元々は予告から気になった本作を観るためにカウリスマキ作品を予習する、って流れだったんだけど、「浮き雲」と「パラダイスの夕暮れ」でカウリスマキ作品が好きになり、映画館で観るのを心待ちにしてたので映画館で観られて本当に嬉しい
ラジオからロシア・ウクライナ戦争のニュースが流れる現代が舞台にもかかわらず、アキ・カウリスマキのカラーは相変わらずで、どことなくカティ・オウティネンにも雰囲気が似た主人公のアンサが素敵だった
現代なのにアナログでもどかしいやり取り、息が詰まるような生活、理不尽とすれ違い、シビアだけどささやかな幸せ
せまくるしい日常でも分かち合える穏やかな時間がすごく愛おしい。犬も。
アンサがホラッパのおでこにキスするとき、それぞれが背伸びして屈んでってするのがすごく好き
「人生賛歌‼️」みたいなテーマはあんまり好きじゃないんだけど、こんなわたしでも本作を観たらじんわりと「人生ってそんなに悪くないかもな…」と思えたし、日常を生きるのが少し楽しくなりそうです
