本編開始の前に音楽とも人の声ともなんとも言えない「音」がスクリーンから鳴り響く
全体が見えないくらい大きな暗闇のような無機質な壁のような、言語化難しい真っ黒なイメージが湧いてくる
一転して明るいピクニックの様子から一家の生活ぶりが映される
引きの画が多く人たちの細かな表情はほぼわからない
直接の描写はないけれど壁の向こうの出来事、聞こえてくる音に無関心でいられる恐ろしさ、現代の自分の鏡かもしれない
知らん顔してるつもりではないとしても自分を含めて、見たいものしか見ない生活の罪深さを思い知る
サウルの息子を何回か思い出しながら見てた
追記
ホロコースト、アウシュビッツについてどのくらい知っているのかによってこの表現による解像度 衝撃の深度の差がかなりあると思う イメージ湧いてくるひとはかなりキツいがそうでなければどこまで届きどう感じるのかわからない