愛子

関心領域の愛子のレビュー・感想・評価

関心領域(2023年製作の映画)
3.5
どこまでいっても私は すべてを安全な立場から見つめる傍観者でしかないのだと、そしてたとえそのことに自覚的であったとしても 誰かにとっての現実を物語として傲慢に消費する免罪符にはなり得ないのだと、何度でもそう思い知らされながら、それでも、現状をそして過去を知ろうとすること、それらから目をそらさずみつめることを諦めないでいたいと改めて背筋が伸びるような心持ちだった
彼らの無知と無関心が持つ加害性を見つめる時 合わせ鏡のように映り込む自分と何度でも目が合う、その居心地の悪さ苦しさも 耳に残り離れない不協和音もすべて忘れないでいたい
愛子

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