めちゃくちゃ待ってましたー!!!
これはどうしても初日に観たくて、仕事終わりに急いでレイトショーに滑り込んだ。
アカデミー賞で国際長編映画賞、音響賞の2部門を受賞して話題になったこちらの作品。
前日に観た『胸騒ぎ』より胸騒ぎがしてて、ドキドキしながら上映スタート。
なんか序盤から不穏すぎて、、
音響賞受賞しただけあって、音の圧がスゴイ。
キャストには焦点を当ててる感じはなくて、風景に馴染んでる感じ。
まるで遠目から見るような、うちらがスクリーンを通して見てるような、そんな撮影方法に感じた。
広くて花や植木など自然いっぱいの庭、決して豪邸ではないけど住みやすい家、幸せそうな家族。
それが恐ろしい。
だってアウシュビッツ収容所の隣やもん。
しかも父親は収容所の所長。なるほどね。
家の中のある会話で、「荷」とか「何体」とか「焼却」とかえ?っていう残虐なワードが普通に繰り広げられてて、ほんまにゾッとした。
彼らにとってはただの流れ作業。
ベルトコンベアに廃棄品乗せて処分するような感じやろ?
そんな吐きそうな会話を聞いても奥さん、子どもたちも何の反応もない。
隣で罪のないユダヤ人が大量虐殺されてても、どんだけ叫び声や泣き声やうめき声が聞こえたって、変な臭いがしたって全く何も感じない。
なぜなら無関心やから。他人事やから。
今日も何百人処分したよー。ぐらいやろ?
マジで胸糞よな。
でもそういう胸糞シーンは全くないから余計に怖い。
ただの日常やから。
奥さん役のザンドラヒュラー、『落下の解剖学』にも出てたけど、同じ人とは思えないぐらいの演技力。
アカデミー賞ノミネートされるだけのことはあると思った。
ちゃんと考察したいのでもう1回観に行こう。