私は面白くなかった。
最近、A24制作映画のあざとさを感じてしまっている。
この映画では名作にしようとするあざとさを特に映像や音響の表現に感じてしまった。
舞台は1945年、第二次世界大戦終盤、ユダヤ人を大量虐殺していたアウシュビッツと壁1枚隔てただけの一軒家。
夫はアウシュビッツ内で働くエリート公務員(軍人)。社宅なのでしょう。一軒家で家族がのどかに暮らしている。
こののどかな生活と壁1枚隔てた場所に地獄がある。
壁1枚隔てた向こうでは、何かが行われている(たぶん虐殺)。
それを何となく映像と音響で伝えてはいるけど、それが私にはあざとい映像と音響としか思えなかった。
途中、モノクロのシーンが挿し込まれるけど、それもあざとく感じた。
この映画がアカデミー賞国際長編映画賞か…
『オッペンハイマー』の作品賞は事実上確定だったし、この映画もセットでアメリカ人は第二次世界大戦を再認識したかったということなのか…