アウシュビッツ強制収容所の隣で暮らす、所長ルドルフと彼ら一家の日常を描く。
映像表現が独特だった。最後も秀逸。体感時間は一瞬でエンドロールを迎えた。
敢えて意図的に無関心を貫いているのか、そうでないと幸せな生活を保つことができないからなのか、罪悪感から逃れられないからなのか、はたまた本当に興味関心が薄れているのか、、、
この住環境でも幸せだと言える、離れたくないと思える感覚にゾッとしたなあ。
ホロコーストが題材の映画ではあるけれど、無関心の恐ろしさに焦点を当てるならば様々な現象にも言えることだと思う。何も歴史的な出来事だけでなく、日常生活の単位に落とし込んでもそう。直接的なことは何もできなかったとしても、関心を寄せるだけで救いになることがあるように。色々と考えさせられる。