こちらでのレビューが褒めとダメの真っ二つだったんで、劇場はスルーしようか迷ってました。
でも、自分の関心領域からこの作品がどうしても外れなかったんで、やっぱ観に行きました。
で、音を感じる映画ってレビューで見てたので、物音立てずに集中して観てたら、他の方のバッグのファスナー音や咳などの物音がどうしても自分の関心領域に入ってきて...
って、関心領域ばっか言うてて、うるせえですね。いや、パワーワード過ぎません?「関心領域」って。
で、お話はというと。
いくら美しい庭や花💐で埋め尽くして視覚を塞いだとしても、音やイベントがガシガシ日常に入り混んできていました。映画では伝わりませんが、臭いも相当かと。
観ながら、なんでこんな狂った場所でこの人たちは平然と暮らせているのかを考えてたら、昔に読んだ手塚治虫先生の「アドルフに告ぐ」の、たしか「ユダヤ人は人間と思うな」とかってセリフを思い出しました。
この家族は、その感覚をすでに持っているんでしょうね。直感でこの異常を感じ取っている泣き止まない赤ん坊も、自然とその感覚を持った子供に育っていくのでしょう。
いや...人間でないのはどっちや...ホンマ恐ろしいわ。