公開前から気になっていた作品でA24はさすがだった。
本当の怖さはこういうことだと思う。
のどかで綺麗な映像、幸せな家族、それに反してバックに流れる音が怖さを助長する。
たまたまNHKの火葬場の炉の番組を観たことがあった。
その時ここに繋がることを知った。
人間の進歩は戦争によって発揮されることが多い。
しかし多くの犠牲を無関心でいられるほど怖いものはない。
それを綺麗な映像と構図で対比し表現する。
バックに流れる収容所の音がだんだん気にならなくなる。
自分もたかが2時間の間に無関心になろうとする事を自覚した瞬間、身震いするほど怖くなる。
そういう点では体験型の作品とも言える。
