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関心領域のreiのレビュー・感想・評価

関心領域(2023年製作の映画)
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しっかり具合悪くなって帰宅。
昔、早稲田松竹でやっていた「夜と霧」と「アウステルリッツ」の2本立て上映を思い出した。
ドキュメントのようだった。
帰り道、何も起こらなくて寝たという会話が聞こえてきて、ストーリーで味付けしないと関心を持てないことも分かってやってるんだろうなと思いつつ、
映画作品として世に送り出してるわけだから、それも一理あるよなと悩みながらこれを書いてる。

分からないから見ていられないという声もあれば、何が起きているかは分かるけど知っていること以上の出来事がないし構成も退屈、という声もあるようで、どちらもなるほどと思う。
淡々と引きで撮り、間延びした構成も、やたらと長いオープニングの黒い画面も、気持ち悪い音も、全てこれでも見ていられるかと問われていたのかもとか思い始めてる。パンフレット買いに行こうかな…

タイトルの「The Zone of Interest(関心領域)」は、第2次世界大戦中、ナチスがポーランド・オシフィエンチム郊外にあるアウシュビッツ強制収容所群を取り囲む40平方キロメートルの地域を表現するために使った言葉。らしい。知らなかったのでメモ。
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