美しくて悲しい映画。
美しいイタリアの街並みをバックに父と子の家族愛を描いている。多忙な父にいつも構ってもらえず、それでも常に父の事を最優先で考える息子ルカ。パパ、パパと嬉しそうに呼ぶルカが本当に可愛い。
ルカの友達の少し太った女の子も可愛い。彼女が病院で大好きな食べ物を我慢してルカを励ます所が涙ぐましい。
大切なものっていつも失ってしまう時にその存在に気付き、もっと大切にすれば良かったと後悔に駆られる。とてもシンプルなテーマだけど、古今東西で常に語り継がれているはずなのに、人々は多忙な日々に忙殺され、それを見落としてしまう。
作中でずっと流れている物悲しい曲が良い。この曲はルカが父にプレゼントしたレコードで、彼はどんな気持ちで聴いていたのだろうか....
