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成龍拳のmatchypotterのレビュー・感想・評価

成龍拳(1977年製作の映画)
3.2
あったあった、まだあった。
ジャッキーチェンの初期の香港アクションでまだ観てないやつが。

『蛇拳』『蛇鶴八拳』『少林寺木人拳』のあたり、70年代後半の古き良きジャッキーカンフー映画。

ジャッキーチェンは“成龍”と書くが、まさに、まさしく、『成龍拳』。
そういう作品だからなのか、ジャッキーのキャラクターが一際目立つ作品になっている。

どことなく、時代劇っぽいタッチ。
いきなり初登場シーン。なぜかジャッキーが仏頂面で怒ってて、自分の子供を身籠った女を思い切り引っ叩くとこから始まるから驚いた。

見た目もなかなかエッヂが効いてる。

この後すぐにこの彼の行動の意味が判明するが、ジャッキーの見た目もしかり、何か物々しいオカルト的“武装”集団とのいざこざからの復讐劇なので、かなりクセが強いと言うか、独特の雰囲気がある作品。

かつて、先代の父親とぶつかり合ってたその集団が15年の時を経て再び彼らの前に立ち塞がる。

そして、その時に逃したことで再び命を狙われ、ジャッキー以外の家族が殺される。
この復讐のために“武装”集団と対峙する物語。

素手、刀、槍、色んなカンフーアクションが楽しめる。

今回はこの頃定番の“放蕩”な暮らしをして揚々としているジャッキーではない。
しっかりとした家柄の息子で、中身もしっかりしている。

危険で強い盗賊に狙われ、家族はめちゃくちゃ。
終いには家族の命が犠牲となるハメになり、その復讐を果たさんとする。

今回はあまりおちゃらけたシーンも少なく、しっかりとアクション性とドラマ性を、真剣に、丁寧に、描ききった印象。

結局は自分の足と気迫と根性、そして、強メンタル。

、、、そして、本作は少し色恋ロマンスが拗れている。

親を殺しに来たオカルト“武装”教団の女リーダーの心境の変化。
自分の子供を身籠った女。
ジャッキーは死んだと吹き込んでその女に迫ってくるかつての友。

この宿命に立ち向かうために、全てを投げ打つ覚悟の、恐るべき“形相”のジャッキー。

いつもの古き良きジャッキーカンフーアクション映画ではあるが、中身のインパクトとキャラクター設定と人間関係がいつもよりクセ強めな作品。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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