森におけるテディベア族とユニコーン族の抗争という寓話的なストーリーだが、全体的には、戦争を止めることができない人間や社会の愚かさが強調されている。
新兵訓練の様子は『フルメタル・ジャケット』みたいだし、森に進撃するテディベア族が、キノコを食べて幻覚体験をする映像は、60年代や70年代のヒッピー映画みたい。
たがいに泥沼の殺し合いになることをわかっていても、カリスマによって戦場へ駆り立てられる兵士たち。その戦場の悲惨さは、どうしてもロシアによるウクライナへの侵攻を想起してしまう。
かわいいキャラクターデザインなだけに、残酷描写が胸に突き刺さる、大人向けのアニメーションなので要注意。