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ドラキュラ/デメテル号最期の航海のhiのレビュー・感想・評価

4.0
古典「吸血鬼ドラキュラ」の章の一部を魅力的に膨らませた良作。

犬も家畜も子供も酷い目に遭うが、海上密室ホラーの雰囲気を楽しむにはかなり良い作品だった。
大海原の真ん中の船という密室空間がかなり不気味。
クリーチャー(ドラキュラ)自体の怖さというより、夜や霧による暗闇、冒涜的な現象、人の疑心暗鬼がかなり恐ろしい。
ラストのノリとしては「ドラキュラZERO」に近いものを感じて胸が熱くなってしまった。

リアルで残酷なゴア描写にも、どこかフェチを感じて好みであった。
医療としての輸血行為が何度か行われるが、ドラキュラの吸血行為との意味合いも考えてみると面白いかも。

船長役のリーアム・カニンガム、ヴォイチェク役のデヴィッド・ダストマルチャンが渋くて大好きだ。
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