2023.10.29
先週は同じく石井監督の「月」を鑑賞してから気持ち的にもズーン...と沈むような感触も多々ありましたが、カメラワークなど巧みな演出が面白いと感じたので本作も鑑賞して参りました。
今作は思いのほかギャグ要素も多くてほぼ絶縁状態だった家族達の衝突と癒やしの物語という解釈で良いのか？
要所要所にイベントはあれどそれが本編を通して着地してるのかは疑問が残る箇所もありますが、
でも人生ってそういうもんか。
と思わされたり何処か不思議で面白い感覚の映画でした。
松岡茉優さん演じる花子は映画監督の卵という事もあり、それはもう業界の闇であったり窮屈っぷりを目の当たりにしつつも監督として花開く事を夢見て貪欲に突き進む姿は本当にカッコいいです。
上2人の兄貴も本当に個性的でそりゃ色々あるでしょうなぁと思いつつ、
何やかんやありつつも結局は一つになる感覚もまた人間らしく暖かい気持ちにさせられます。
舞台設定はあえて伏せますが、
それぞれがそれぞれの妥協と選択をより迫られた期間だったと私は思いつつ、
人生はそう悪い事ばっかりじゃないと事も教えてくれる一本でした。
