うめ

愛にイナズマのうめのレビュー・感想・評価

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
4.5
久しぶりの映画のハシゴ
しかも邦画2本ってのは初めてでした
さすがに集中切れちゃうかなと思いきや
あれ?
これ
もしかして
今年一なのかも?
そんな手応えさえ感じる素晴らしさ

コロナ禍の真っ只中

何とか映画制作のチャンスを掴んだ花子(松岡茉優)だったが
夢はそんなに上手くは叶わない
怒りを覆うしか抗う術はなく溜まり続ける毒

夢を諦め生肉工場で働きながら
居候する親友に未来を託す正夫(窪田正孝)の醸し出す優しさ

消えた夢を思い
失いそうな夢を必死に握り締め続ける父親(佐藤浩一)の苦い笑い

これが俺の夢の生活と嘯き
弁を閉じて作り笑いをする長男(池松壮亮)の隠された真っ直ぐさ

支える夢になってくれるかもと
新しい道を見つけ迷いながら歩む次男(若葉達也)の眼差し

監督の人脈なのか
チョイ役に至るまで凄まじいメンツ
佐藤浩一が益岡徹と重厚さを見せたかと思えば
子供達3人と窪田正孝がセンスの塊のような演技を見せる
仲野太賀・中野英雄がまさかの共演
MEGUMIと三浦貴大が見せる極上の嫌らしさ
短くてもインパクトを残す趣里と高良健吾
話し始めたら止まらなくなるくらいに数限りないシーンの連続
むちゃくちゃに笑ったし
むちゃくちゃに辛くて
むちゃくちゃに泣いたけど
見終わった後は不思議と穏やかな気持ちでした
これって実はとんでもない事なのでは

日本の女優さんの中で
最もストライクど真ん中の松岡茉優さん
あの笑った時の目が最高に可愛いんですよね
私の愛はあなたというイナズマに撃たれまくりでした
うめ

うめ