あっかんべー

タイタニックのあっかんべーのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
5.0
「人生は贈り物だって分かったんだ。だからそれを無駄にするようなことはしないさ。」

有名な恋愛物語がフィクションだと知ってずっと避けてた名作。
恥ずかしながら指10本に入る程の傑作だった。

「出会い」から「別れ」までの内容量が作中で全て起こるということで構えて観たけど、体感2時間程で無駄の一切ない映画。
3時間を超える映画で退屈せず観れたのは「グリーンマイル」と今作だけだね。

前半の恋愛パートは人物像を掴むにはちょうど良い尺で全然苦じゃない。
それからあっという間にパニックシーンに転じる。この作風の変わりようが残酷性を物語ってた。

タイタニック号と共に沈んでいく数多の人間を丁寧に描くことで主役2人だけが特別なわけではないと思わせる手法が上手い。この船で多くの尊い命を失ったと強く再認識させられる。

それにしても主役2人の演技力は凄まじい。
若きディカプリオ演じるジャックの甘いマスクは然ることながら、どんな状況においても辟易しない生き様はかっこいい。
今作においてケイト・ウィンスレット演じるローズの力強い眼差しも印象的だった。ラストの一言は本当に涙を誘う。

いつでも大切なのは自分の心に従うことだね。
あっかんべー

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