も

タイタニックのものレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
4.0
あまり感傷的になるのは嫌だという天邪鬼を飼っていても、やはりそうならざるを得ない時は来るものであり、己の人生においてひとつの節目となるであろうこの日に、この映画を見ることにした。
どんなに“クール”でいようと思っていてもそうなれないのは性分であるのだろうが、僕(ら)が生まれたこの年に、この映画も生まれたことを運命のように感じてしまう。そして、おそらく多くの同期が、また僕自身が、映画の原体験として『タイタニック』を経てきているであろうことを喜ばしく感じずにはいられない。幾才になっても、僕にとっての「大人」、つまり「憧れ」はジャックとローズなのだ。

映画青少年と呼べるほどに勤勉ではないが、それでもいくらかの変化は感じ取れるもので、この21年間に映画も変わってきたように思う。
愛が語られる時代は終わり、その多くが夢(ファンタジー)を語るようになった。
拗らせた思春期という(日本的)病魔は世界に見られ、消費者は獏の如く夢を求め、食い荒らしている。
僕はどうしても現実を愛しており、映画に(ひいては諸芸術に)その写し身を探してしまうのだが、別に大作ラブロマンスを作れと言わないまでも、もう少し多様な作品系が広がることを期待したい。

語れるほどのものではないが、僕の知る映画の中で最も「総合芸術」の名にふさわしい作品。

それにしても、女の子はケイト・ウィンスレットぐらい肉付きがいい方が絶対エロい。おっぱいも大きくなるし。
しばらく映画から離れてましたが、明日からはできるだけまめに見ていくつもりです。
も