紅茶

タイタニックの紅茶のネタバレレビュー・内容・結末

タイタニック(1997年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

 ずっと苦手意識しかなくて見なかったけど、観て良かった。
 多くの人を救う英雄の話は数あれど、これはとても特別で新しい。
 一人の女を救った英雄の話だね!

 完全興味無できたから、全てが驚きの展開だった!
 どんな風に沈没したかは史実やら動画やらで知ってたけど、映画としてのタイタニックは本当に情報仕入れてなかったんだよね。まさかタイタニックのサルベージな現代スタートとは思わなかったわ。それに何十年も経った映画なのに、全然迫力あって素晴らしかった。キャメロン流石やな!w

 最初から悲恋物と思ってて、二人とも死ぬんだろうなっと思ってたけど最初から裏切られたわ。この時点で、レオ様だけの死かって当たりをつけたんだけど……いや、レオ様が美しいのなんの。
 人間描写も良かったんだよね! ローズとジャックの仲を応援してる人や反対してる人やらいたけど、婚約者も彼なりに愛してたのかなとか思ってさ。実は良い人なのかなって思うシーンもあってさ。まぁ、勘違いだったな……残念。
 救命ボートから船に飛び移って戻ったローズの行動に感動した! あの状況で愛を選んだ彼女、最高だよっ。
 それにタイタニックが沈んでいく様もさ。基本はパニックに次ぐパニックで機能してなくて、様々な死が溢れていて、カオスが素晴らしかった!
 貴族らしい死を選ぶ人や、子供を怖がらせないまま逝かせようとする母、音楽家の真骨頂を見せられたし、設計者の覚悟の死も、船と命運を共にする船長の鏡も見れて其々に感動した!
 結構ゆっくり沈んでいくのが逆に怖いね。
 救命胴衣の凄さも見せ付けられたなぁ。渦でも浮くの凄い! あれがもう少し温かい海だったら助かる人も多かったのに……と埒もない事を考えてしまった。
 しかしジャックの雑草魂さが格好良い! 彼女をリードして生き延びる最良の選択をしていくのが凄いっ。仲間は生き残るかと思いきや、次々死んで……予想を裏切られ、これはカルメアデスの板ENDかと思ったら、彼は最良の結論を出した。……運命を受け入れた所での凍死END。
(さり気に助けにきた中にヨアン・グリフィス見つけてテンション上がった)
 ダイヤを投げる老婆になったローズの笑顔が美しすぎた。
 最後、水の粒子が溶きを遡るような演出にも感動したわ。死んだ皆がそこにいて、彼女は彼と再会し、祝福される。
 ハッピーエンドというより、メリバ認定したい。しかし最後の曲はローズが歌っているようで胸に響いた。
 素晴らしい映画だ! 観るきっかけを作ってくれたFFさんたちに感謝!w
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