快作「エクストリームジョブ」のイ・ビョンホンの新作がNetflixに！と思って喜び勇んで見はじめたら………微妙……面白くなかった。
所謂「がんばれ！ベアーズ」の定型スポーツコメディなんだけれど、「感動を売りにする」というアイロニーをわざわざ前提に出してくるから、その後の全部の作劇が居心地悪くなってしまうの、明らかに悪手。
そこからツイストで、それでも感動させちゃうという荒技か？と期待していたら、そのまま皮肉にしていた感動ポルノのクリシェに落ちていって終わってしまった…何がしたかったんだろ…
しかも、これ実話ベースにしてるらしいから、ある意味失礼に程がある。まず、その敬意がないから、お話自体に説得力も魅力も出ない。
キャラクター描写もひとつひとつ回想でなぞっていくのもまどろっこしく、どうも上手くない。
更に、サッカーに対する競技理解が素人レベル以下で、スポーツものとしての面白さも見せ方も担保されていない。
「倒れたら、そのまま足を引っ掛けろ。そういう競技だ」という台詞には閉口してしまった。
ほとんどファウルに等しいフィジカルコンタクト＝頑張ってる、という見せ方自体、スポーツ本当に興味ないんだろな、この監督、としか思えなかった。
「エクストリームジョブ」も後半に向けた畳み掛けの強引さで一気に持っていかれた感じはあったけれど、そこまでのコテコテのギャグはちょっと滑り気味だったと思ったし、ちょっと買い被り過ぎだったかも。
