アラシサン弐

乱れるのアラシサン弐のレビュー・感想・評価

乱れる(1964年製作の映画)
4.0
成瀬巳喜男の作品初鑑賞。
なるほど確かに「乱れる」だった。心が。

愛情の矛先は真っ直ぐなのに、阻む盾が強固過ぎて直撃出来ないような恋愛だった。

本心を知ってしまってからが良かった。
愛してはいけないと心に決めていながらも、寝顔を見ていて涙が出てしまうところ悲しすぎる。
18年間という時間が、より二人の「姉弟」という繋がりを強くしてしまったと思うと複雑な気持ちになる。

で、あのラスト。
18年間の犠牲になったのは本当は誰か、と思う。切ない。

スーパーと商店の価格競争は時代を感じる。
風刺。
アラシサン弐

アラシサン弐