マリッカ

乱れるのマリッカのネタバレレビュー・内容・結末

乱れる(1964年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ラストえっっ!!!
キュンキュンが止まらない映画…
ドキドキしました。
高峰秀子さんってそんな超美形ではないけど可愛らしくて、「普通っぽいけど案外モテる女の人」がすごいうまい
泣きながら降りようって言ったり、色々体裁を気にしてやっぱやめようって言ったり、その感じも下手な大袈裟なメロドラマではなく、リアル。目のうるうる加減がかわいすぎる。いじらしい感じ。
それでも落とそうと一生懸命の義弟。めちゃくちゃ遊び人でチャラチャラしてるけど実は心に決めた人がいて叶わないから色んな女の子に手出してるだけのイケメン、という少女漫画ばりのキャラ。そんな人に真剣に告白されたら心動くわー。
浜美枝さんがやってた女の子はやばい。今時でも滅多におらん行儀の悪さ🤣

この時代って戦後で混沌としてるけど、自分で選択して生き抜く!ということがなかなかできない。
選択肢が少ないことに加え、特に家業ある人は継ぐのが当たり前だし、あの自殺した商店の人にしても、子供の時から店を継ぐことが決まっててある意味ボーッと育ってきた(かどうかわからないし色んな人がいるけど敢えて言うと)から、急にそれがうまくいかなくなるとマジでどうしたらいいかわからず、ビジネスのアイディアも出せず、速攻で死を選んでしまうという…変化に慣れていない時代なのか、色々なことが長い間変わってなかったし、これからも変わらないと思ってたんだろうなぁ。
店と家も持ち家ぽいし、なんとかなるんじゃないかって思ってしまったけど…選択肢が少ない時代、やっぱ難しいのかな。
義弟にしても店があるからあんなニート生活できるわけやし。今時の貧困社会なら許されないだろうなー
とか余計なことも考えました。
マリッカ

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