neohetare

乱れるのneohetareのレビュー・感想・評価

乱れる(1964年製作の映画)
5.0
ヤバい、とんでもなく傑作。

高峰秀子の特大熱演…。

ラストに礼子が駆け出した所でメインテーマが流れた時、「この映画は日本の『道』だよ!」と強く思った。

テーマは一人間としての自己と一人の女としての自己の葛藤。
感情に素直に従っておけば良いものを、自分で作った倫理観や信条で自らを縛ってしまう人もいる。
それは愚かかもしれないが、人が人であるのは情だけでなくやはり理や義があるからで、そこも大事にできるのは誠実な人間である証拠とも思える。

しかしながら礼子さんは一体この後どうやって生きていけば良いんだ…。

p.s.
列車シーンで礼子さんを進行方向と反対に向けて座らせてるの分かり手すぎる。
後ろ向きに進んでるのよね。
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