ちゃんゆう

乱れるのちゃんゆうのレビュー・感想・評価

乱れる(1964年製作の映画)
5.0
今まで見た映画の中で最も衝撃をうけたかもしれない

1枚1枚の絵がすげぇんすよ
全部美しい
その上で登場人物、特に礼子さんの複雑すぎる感情を余すことなく表現しているというか

特に中盤の礼子さんが大きな決断をするシーンの前後では、礼子さんの頭の中にはほんとーに数多くの悩みの種があるはずで、その複雑で過多な悩みを礼子さんの演技と緻密な台詞回しで見事に表現してるというか
いや、ていうかなんすかあの終わり方は...
あんな終わり方見た事ないですよ...


最近よく「物語ってなんなんだろう なんで人間って物語を愛してるんだろう」 
時々そんなことを思い、その度に「いや物語というのは現実に対する人間の解釈なのだ、なぜなら世の中のことを本当の意味でしっかりと捉えられてる人間なんかいない 故に我々の現実認識そのものが物語という名のフィクションなのだ」と自分の中で反芻して考えることがあるんすけど
この物語を考えた人はマジでどんな現実認識を持ってこの作品を書いたんすかね...

てかぼくは基本的に大衆娯楽作が好きなんすよ!!!!こういうリアリティレベルが高い作品マジ苦手!!ぶっちゃけ嫌いかも知れねえわこの作品!!でも流石にすげえわ!!5点!