【無名のミュージシャンが見出されていくストーリーは、やっぱハズレ無いね！】
漁師を手伝って日銭を稼ぐエリオットは、唯一の友人であるオリバーのステージをサポートしていたところを有名プロデューサーのスザンヌに見出されたことから、一気にスターダムにのし上がっていくというストーリー。
エリオットを演じているのは、実際にデンマークで人気のアーティストのクリストファーで、伸びのある歌声や雰囲気は流石のもの。
でもそんな歌唱力以上に過去に何か問題を抱えて、思い詰めた様な表情など演技もなかなかのものだし、背景を想像させつつ少しずつ回収していくストーリーも見事。
彼をサポートするようスザンヌから指示されたのは、娘のリリー。
そんなリリーも、ロックスターとして知られた亡き父との思い出や母との確執からか、一度は断りますが、ただならぬエリオットの才能に魅力を感じて協力していきます。
そんな2人をサポートする母スザンヌと長年の相棒なパトリックも含めて、皆がどこかに辛い過去や影を持っていますが、そんな4人が力を合わせて奇跡の様なヒットを飛ばしていく中、逃げ出したオリバーが姿を表した事で関係性が変わってしまいます。
エリオット役のクリストファーは現役アーティストだから当たり前でしょうが、『はじまりのうた』でのアダム・レヴィーンの様にそのステージぶりは流石にカッコ良く、しかもそのイケメンぶりと演技はそこらの俳優以上かも。
とにかくクリストファーの為に書かれた様なストーリーとピッタリ合う楽曲も、この物語を盛り上げます。
それぞれの問題をどう乗り越えるかは自分次第だだけど、想いを共有できる仲間さえ居れば支え合えるというメッセージも爽やかに響きます。
