去年WOWOWでも試聴したが、劇場は格別の良さがあった。音響はもちろんのこと、ライブのように音楽に乗るのではなく、受動的に聴くことで、より歌詞が刺さってきた。WOWOW版にはなかった映像も入っていて、満足度は高かった。
まずらセトリが素晴らしい！作中でスピッツメンバーも言っていたが、ライブでやる曲とは違うラインナップでメロディを聴かせるものが多かった。古くて、ライブでもなかなか聴かない曲があったのもファンとしては嬉しかった。WOWOW版で観たときは『つぐみ』と『ハヤテ』への再発見があり特にどハマりしたが、今回は『漣』と『ガーベラ』が特に気に入った。『漣』ではクージーがフルートを吹いているのに驚いたし、『ガーベラ』は歌い出しからマサムネの声が素晴らしく、座って演奏するテツヤの様子も良かった。曲に応じて違うメンバーがコーラスに入っているのも、なんだか泣きそうになった。
今作はファンにはもちろん、スピッツをあまり知らない人にも観て欲しい。
