ケーゴ

うまれるのケーゴのネタバレレビュー・内容・結末

うまれる(2021年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

頑張ったであろう人達に貶めるようなこんなことは言いたくない。
でも、思っちゃったただの個人的な考え。
昨日娘が産まれました。
だから余計に真面目に考えちゃった。

うーん、だから何だっていうんだ…
行くところまで行っちゃったのを表現したかった?
だから何だっていうんだ。
これがドキュメンタリーならまだわからんでもない。
しかしフィクションの制作物として、これを作る価値、届けたい思いが何かわからなかった。
フィクションの制作物だということが大事で、これは人が恣意的に作ったものだということ。
ならもっとやれるはず。
リアリティとか言うなら、演技と撮り方にリアリティが無い。
娘を持つ身だからこそ、嘘ついて演技されて娘のいない悲しさ表現されても嘘やんとなる。
ショッキング「そうな」状況で、ショッキング「そうな」演技で、ショッキング「そうな」画を撮る。
手持ちのユラユラしたカメラで臨場感出そうとしてるけど、カット数多くて何台カメラユラユラしてんだよってなる。
「坦々とした30分、終盤ここらでわかりやすくショッキングなシーン入れとこう」とかその思いが浅はか。

これを作られると、賞をあげなきゃ表彰側が悪くなるから賞をあげなきゃいけなくなる。
賞が取れてどうにか作品として一応箔が付いたみたいに思える。
良い部分もあれど、これを作る初心は何だったんだろうか。
いじめがダメやと言うなら果たしてこの作りになるだろうか。
そして学校で教材としてレベルが限度ではないか。
いじめに何の一石を投じるの?
お母ちゃんが復讐しにくるでーって?
一般家庭の人間関係の軋轢がテーマなら、結果室内でケンカして流血、死人も少し、で終わりで薄くないか。
お母さんが主体で描かれるからこそ、ここまでの思いになるのをもっと描かなきゃこういう終わりはダメなのでは。
なんか、こういうテーマをダシに利用したみたいなお手軽風刺短編の印象。
監督の作家性とは。
ケーゴ

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