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四月になれば彼女はのぴののレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
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人生観のひとつを構成する小説が、実写映画化を迎えた!観るのこわかったけど、あえてポジティブな解釈を。

愛を終わらせない方法は、手に入れないこと。
もちろんそれは正しい。とはいえ手に入れた愛を、それでも終わらせないためには、どうすればいいのか。どうすればよかったのか。

原作への並ならぬ思い入れを考えれば、その違いをあげつらっても良いのかもしれないけれど。
テーマを同じくして、手に入れてしまった愛に対する向き合い方は1つではなくて。だから劇場版は、ある種それを証明する形で存在しているんだと思いたい。

愛されたい。死にたくない。
愛や命に限らず、時間の経過につれ確実に手からこぼれ落ちていくものに対して、泥くさくしがみついていけたなら!

(存在を消されたウディ・アレンと大島、180°キャラ変した純、知らん先輩医師に関しては物議だし、砂浜のラストシーンで交互に挿入される動物園のカットやワイングラスのアップはわざとらしかったが)
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