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四月になれば彼女はのLifewithmoviesのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.2
川村元気の同名小説の映画化。佐藤健、長澤まさみ、森七菜の豪華出演陣で描く作品。
良い点と悪い点が明確に分かれた印象。
俳優陣では、長澤まさみ、森七菜の演技が、やはり抜群に良く、脇役陣も、仲野大賀、河合優実が素晴らしい。また、映像と演出、音楽も素晴らしくて、今村圭佑撮影、小林武史音楽と山田智和監督の演出が重なり合って、とても良い。
残念なのは、脚本。前作の『百花』もそうですが、川村氏の原作が、なぜ評価されるのかかなり疑問。自身の妄想と物語の展開に、死に至る病、共依存といった要素を「道具」として使うだけで、リスペクトが感じられなず。また、作品で描かれる女性像も、男性代表(オレ)川村さんのイメージする女性像にしかみえず、共同脚本も全員男性。
川村元気さんが名プロデューサーであることは、実績が示しているし、このスタッフやキャストをセットできたことは、とても素晴らしいことですが、根本として、川村原作を映画化することは、できれば、やめて欲しいところ。
2024年3月31日@MOVIX京都
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