王道中の王道サクセスストーリー。
今さらこんなに王道の物語をやるかってくらい真っ直ぐな映画なのだが、これが実話ベースという説得力で最後まで魅せられる。
とにかくカーレース並みにテンポが早く、全く飽きずに最後まで鑑賞でき、手に汗握る展開の連続。
最近だと"トップガンマーヴェリック"で味わった感覚と似た部分がある。
また、実話ベースのサクセスストーリーということで今年公開の"AIR"とも重なり、何とも言えない高揚感で映画が締めくくられる。
ニールブロムカンプが監督ということでレーシングカーという名の"機械"の見せ方が最高にかっこいい。
終盤のレースシーンに差し込まれる車のパーツひとつひとつを魅せる演出には痺れた。
レースシーンはリアルさが追求されていたが、ゲーム画面を模した演出などもあり、様々な見方で楽しめる。
そして、エンジン音の響きなどをよりリアルに体感するためにはラージフォーマットでの鑑賞をお勧めする。
直球すぎてややクサく感じてしまうシーンもあったが、そんなことは気にならないくらいハラハラする展開を見せてくれるので、ぜひ劇場で鑑賞してほしい。