とーぼえ

グランツーリスモのとーぼえのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
4.6
「ゲーム≠本物」という概念がこの現在でいかに違うかという教訓にも似た実話がベースの映画。

まずゲームの「グランツーリスモ」自体がゲームの壁を乗り越えてきたか、クリエイター達がどれだけゲーム内の"リアル“を追求してきたか、その結果がこの映画のEDに描かれる。

映画は実車を使った本物のレース再現がなされている。その迫力・臨場感はリアルそのものだが、鬼教官の教えとゲームでの経験が説得力を強めて没入体験になっていく。
まるで我々もゾーンに入っているように。

レース映像もさることながら、主人公含めた人間パートに涙を流しまくった。
師弟関係、ライバル関係、友情関係、困難に陥っても仲間と共に同じ方向に突き進んでいく、負け犬達のワンスアゲインものとしても最高!

『トップガン マーヴェリック』、『フォードvsフェラーリ』が好きな人は感情を持ってかれると思うので、「たかがゲーム映画でしょ?」と予告も観ずに思い込んでる人ほど観てほしい。その真逆な素晴らしい映画だから。

今年ベスト候補1位
とーぼえ

とーぼえ