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グランツーリスモのmitoのレビュー・感想・評価

グランツーリスモ(2023年製作の映画)
4.0
2023年103本目。
プレイステーションソフト、グランツーリスモ起点で実際に起こった出来事を描く。

グランツーリスモトッププレイヤーを実際のレーシングドライバーとして育成するGTアカデミーの選考会、そこに参加したヤン・マーデンボローその人がレーサーとして大成するまでを描いたサクセスストーリー。

イベントも多いので、かなり早足ではあるものの、根幹はド直球のスポ根モノという激アツな内容。
レースをする資金力もなく、得意なグランツーリスモをプレイするだけの毎日のヤン、負け犬だった彼がやがて頭角を現すのだが。

大人達とのやり取り、コーチ的立場にあるジャックとヤンの父親、2人に関するイベントは最高にアガる。

2人共スタート地点はヤンに否定的で、
「ゲーマーがレーサーになれる訳無いだろう」という見解だったが、ジャックは合宿の中で垣間見える才能を認め、父親はレーサーとしてデビューし結果を残したことでヤンの実力を認める。

特に父親との終盤の会話での謝罪の言葉から始まる親子の抱擁はかなり涙腺を刺激させられた。

あと、地味にリアル日本描写がしっかりしている。思い出横丁とかデタラメ日本語で書き換えることなく、本来の様相で映していたし。一番デタラメなのがSONY製品の包装っていうね。
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