2023.09.28(99)
劇場・字幕
初
いつも行く劇場では字幕のレイトショーがなくて、ちょっと遠い劇場で見てきた。今は我が家は大繁忙期。身体を使う仕事なのでかなり疲れが溜まっている。それで夫が遠い劇場まで行くのを嫌がっていたのだが、ギリギリまで待ってもいつも行く劇場では字幕のレイトショー上映はなかった為、やっと説得し倒して見てきた。
ゲームを知っていても知らなくても、レースを知っていても知らなくても、どんな人が見ても楽しめる映画になっていた。
私はブロムカンプ作品が大好きで(と言いながら前作は未鑑賞なのだが)、実話ベースの物語をどんな風に表現するんだろうと、とても楽しみにしていたら、いい意味できちんとした作品になっていて驚いた。でもブロムカンプらしい部分はこれまたきちんとあって、やるなぁ！としみじみ。
主人公はてっきりアレックス・ウルフだと思い込んでいたら、アーチー・マデクウィだった。アーチーくん、低音ボイスで高身長。何頭身あるの！？という小顔っぷり。今後も活躍して欲しい。
ブロムカンプ作品の好きなところに、様々な人種を不自然なく描きこむというのがある。日本という国は、例え真田さんが監修に入っていても、どうしてもみょうちきりんな描かれ方をしがちだ。でも今作の日本や日本人のなんと自然なことか！さらっと銀座の高級寿司店久兵衛が出てきて、思わず前のめりになった。
あとブロムカンプ作品は音楽も良い。今回も面白い選曲をしていて笑った。演出かと思ったら実話らしい。
オーランド・ブルームがいいおじちゃんになっていて、それもすごく嬉しかった。かつて本当の本当にエルフなんじゃないか？というくらい眉目秀麗だったオーリーだが、やはり老いによる変化は出てくる。今作でのオーリーを見て、今後の役の幅の可能性が広がったように感じられて、なんだかとてもホッとした。
劇場で見られて良かったな。夫は途中寝てたけど。
