タイトルからテレビゲームの実写化と思われがちだが、実話の一大プロジェクトの映画化なので侮ってはいけない。
端的にいうとレースゲーム『グランツーリスモ』の才能のある少年少女を各所から集め、プロのレーサーに育成できるのかという話。
実話ベースなのでご都合主義的にはいかないし、そこが面白い。
主人公も我々視聴者もシビアな世界にのめり込んでいくが、どこか「ゲーム」という取り返しのつく、ある種の甘さが付き纏ってくる。
しかし実際には現実で、時速320kmの世界に生身の身体を置いている。そのギャップが物語のキモになっている。
そんなストーリーはもとより、息つく暇もないレースのスピード感やスリルな演出も素晴らしかった。
