ご機嫌な黄色

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のご機嫌な黄色のレビュー・感想・評価

3.5
『ラ・ボルド 国王生涯の友』でしょ?CHANEL協力のアクセサリーや豪華な衣装デザインやベルサイユ宮殿での撮影を楽しみに
(⁠ * ゚⁠∀⁠ ゚⁠ ⁠)⁠✨✨
良いですね〜
「ここはベルサイユです」
食うに困る市井の描写なく、宮中のきらびやかさを終始ご堪能あれ
あれ……
?やっぱりムリだった
初対面時から筋っぽい熟女なジャンヌはダメだった😞

彼女以外はジョニデはずっと可愛いし、
16世はトチ狂った頭身のイケメンくんだし、
ラボルドは主人公でめちゃくちゃ繊細な芝居してるし、
他のみんなも皆ぴったりルックと芝居なのに

色白で柔らかな肖像画の印象とは異なる、
マイウェンさんの逞しいジャンヌは現代的価値観の持ち上げ感や、
利用されるままの可憐なお人形なアントワネットとの対比はいかにもという感じだが
現代の映画らしさと受け止めようか
老けてるのはあかんけど

ジャンヌの人となりが私にはあまり感じられなかった
宮殿の贅と王の寵愛に満たされ続けたジャンヌ
貧しい生立ちであっても、
品性や知性も持ち合わていると思っていた
今作の彼女は奔放さばかりが目についた
その奔放さが魅力なのだろうが、あまり素敵なものには見えなかった

以前、絵画『壊れた甕』を見た時、ショックだった
虚無な目と乱れた身なりに散った花と壊れた甕、もろに処女喪失を描いたそれを発注し飾っていたのはデュ・バリー夫人だという
その趣味何でなの???
残念ながら映画では絵画は登場しなかった

甕を何度も水汲みに持って行くと、ついには割れる
珍しくはないモチーフではあるそうな
水は危険なものなのだろうか、
水は贅沢なものだろうか、
それを汲む甕は分不相応でも役不足でもなく、
そうするために在るものだと思う
永遠ではないだけで
決して身を滅ぼすような不穏な行いには思えなかった

手に入れた愛と生活
永遠ではない甕を大事にしなきゃね
私自身だけでなく、社会も、時代も、全てたまたま今使える状態であるだけ
彼女は器を持ち合わせていたのだと思っていたが、今作ではあまり魅力を感じられなかった

ラボルドが愛おしくてたまらんけどね、
持っていったのは16世の美しさ
庶民のオラあんなキレイな人初めて見ただ
ご機嫌な黄色

ご機嫌な黄色