ご機嫌な黄色

異人たちのご機嫌な黄色のレビュー・感想・評価

異人たち(2023年製作の映画)
4.2
昨夜なら2.0×4.7
1日待って3.6×8.5
うんうん(⁠◔⁠‿⁠◔⁠)ファンタジーみが強いと何か見た気がしたので大きめスクリーン勝利、
浮遊感のある、
幻か創作か現実かを曖昧にする35ミリフィルムの映像美
寒色な画も美しいが
あの頃のままの姿は、低く横から射す陽や朱い照明に照らされて温かく、
そんなアンバーカラーに包容された

アンバーは、過去を閉じ込めた美しいもの
それを大切に抱いて、癒される
観客の私も、そんな体験だった


原作未読邦画未見
それらを現代ロンドンに移して同性愛に変更だとか

普遍的な孤独と癒やしの物語だったかな
無償で愛されたい、
癒やされて、未来に進みたい
命あるものには親があって、親子だから理解し合えるわけでもなく、
作品ではゲイ故の苦しみも感じてるっぽかったけれど(確かに80年代はゲイに厳しかったと思うし、原作は山田太一の自己投影と言われているので、上書きしたアンドリュー・ヘイ監督の自己投影でしょう)、恋愛の対象が何であれ人はみな孤独
その抱えた孤独と寂しさを共有していくのが愛なんじゃない
孤独を分かち合えるのは人とは限らない
花だったり、夜空な時もある
それが、癒やしなんじゃない
家族が居ても異性愛者でも、簡単に自暴自棄になれちゃうものよ

ちょっと、おセンチが過ぎましてよ監督
ラスト、どんな顔していいのか分からなかったわよ
クィアな愛のスケールの大きな希望
ずっとあった浮遊感の行き着くところどデカい

ポール・メスカルとクレア・フォイの、繋いだ手の温もりと包み込む眼差しとに、
家族の愛と恋の愛には差異がないのだと思えた


奥さま和子さんのお名前がクレジットされていて(されてましたよね?kazukoって見えたから)、沁みた
※https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240419/k10014425831000.html
後にkazukoクレジットを確認するために見つけた記事
山田太一さんも作品を見届けられたそう😊


けど、

後半から最後までずっと凄まじいイビキが聞こえていて、
‘静か’を大切に強調したシーンで何の嫌がらせかとおもたよ😡
靴まで脱いでるからリラックスし過ぎんだ😡
ご機嫌な黄色

ご機嫌な黄色