ヒドゥン

瞳をとじてのヒドゥンのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.0
31年ぶりビクトル・エリセの新作は記憶の物語。
記憶をなくした男と過去の記憶を消したい男が
それぞれの人生を振り返るようなヒューマンミステリー。

物語は緩やかに進み丁寧な描写で描かれ
まさしくビクトル映画そのものだし過去作を思い出させてくれた。

御年83歳でなお進化させる芸術性にすぐれた作品は
まるで監督の人生そのものを見ているような感覚に陥る。

正直なところかなり169分の長さと上級者向けでもあって
監督のファン以外に受け入れられるかわからないが
初めて触れる方はこの映画の前でも後でもよいので
過去作もぜひ見てほしい。
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