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瞳をとじてのhirotのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.2
まず、映画体験として、大阪ステーションシネマのラストの回、最高でした^_^
場内の水を打ったような静けさ。。

僕自身は初ビクトルエリセだったのですが、素晴らしい映画だったと思います◎
人生、記憶、友情、家族、名前、再会、音楽、仕事、そして映画。。背景にはスペインの内戦もあり。。咀嚼しきれない。。

話の筋は実にシンプルなんだけど、
監督の作るシーンは豊かでいちいち余韻が凄い◎
ラストは言うまでもなくですが、アナが瞳を閉じるシーン、主人公の元恋人がピアノの鍵盤をそっと閉めるシーンなんかは、すごいなと思いました。

「哀れなるものたち」とはまた別の意味で、映画という総合芸術を味わい尽くすには最高の一作かと思います。観て、良かった^_^
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