ロロん

瞳をとじてのロロんのネタバレレビュー・内容・結末

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

これは多分監督自身を描いた作品なんだと思う。
映画監督の男が主人公である今作、完成させた作品は1本のみで二作目で主演俳優が失踪をする。その後は小説家として生きるが、その後、海辺の街で暮らし、小説も自らの為だけの習作を書くだけの生活。人生の終盤に差し掛かっている彼の人生はモノクロの色のない様なのかもしれない。その後、彼の一番多彩だった時代と向き合い、今まで塞がれていた蓋から溢れるように思い出していく。
質素な部屋を陽光が照らす、あの時のように煌びやかではないが、暖かく柔らかな光が彼を照らす。
ミツバチのささやき同様、陽光が印象的であった。映画の奇跡を見せたかったのだと感じた。
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