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瞳をとじてのAFROのレビュー・感想・評価

瞳をとじて(2023年製作の映画)
4.0
監督と作中の登場人物、さらには作品自体とを過度に同一視したナラティヴは映画評論にはありがちだし、即効性のある評論を一丁カタチにするのは容易なのでしょうが、コンテクストに依存しすぎている以上、それはあなたの解釈に依った物語ではあるでしょうが、バイアスを多分に含む以上、裏取りはしてくださいね、とプロの評論家には言っておきたいですねー。基礎工事が脆弱だと、語りが土台からガラガラと崩れ去ってしまい、風雪に耐えるものではなくなりますし、一般の観客はうっかりミスリードされてしまいますので…

以下はエリセ本人の弁。

『映画を30年間撮っていないというのは、事実ではありません。私の短編や中編も映画なので。それらの作品は国際映画祭や回顧展で上映されてきました。』引用元:Realsound

https://realsound.jp/movie/2024/02/post-1568533.html

『映画監督という登場人物について考える場合、自伝的な人物になる可能性について語ることは、ほとんど避けられない。しかし、私が危惧するのは、それが結局、架空の人物像の理解を狭めてしまうのではないかということだ。』引用元:映画.com

https://eiga.com/news/20240209/11/
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