風来坊

エージェント:アンヌの風来坊のレビュー・感想・評価

エージェント:アンヌ(2023年製作の映画)
1.5
元スパイのアンヌは局から離れ、雪深い山奥の山小屋に隠れ住んでいた。
そんなある日、山小屋が盗聴されている事に気付き、それから昔に関わった任務での一件が見え隠れし始める…。フランス、スイス合作のサスペンス作品。

スパイが主人公というとワールドワイドな活躍を期待してしまいますが、本作は人里離れた山小屋を中心にして事が起こるという一風変わった展開。
新しさはあるものの設定を活かせているとは思えず、ただ低予算がための設定にしか思えません…。

2008年のオバマ大統領誕生のアメリカの選挙戦をテーマにしていますが、なぜこれをテーマにしたのかよく分かりません…。
アメリカより遠く離れたスイスの山小屋でこれを絡めてもイマイチ危機感が伝わって来ません…。

2008年にしては八ミリビデオテープなどテクノロジーが古く、2008年てこんなに遅れていたっけと思う…。初代iMaCってもっと古かったんじゃ?時代考証は厳しくやらなかったんでしょうね…。

薄々、感じていましたが主人公のある秘密がめんどくさい…。話を盛り上げるなら良いけど、ただただ分かりにくくしているだけ…。
陰謀がどうのよりもただの私情のもつれにしか見えない…。

主人公を演じたアーシア・アルジェントさんが「トリプルX」の頃とそんなに変わっておらず驚き。特徴的な野太い声健在。
何が起きているかも伝わって来ず、緊張感もないスパイ作品で低評価も頷けるほど面白く無かったです…。
風来坊

風来坊