Hibiki

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。のHibikiのネタバレレビュー・内容・結末

4.4

このレビューはネタバレを含みます

今、この瞬間幸せに生きれていることが、どれだけ幸せでありがたいことか。
戦争の時代、特攻隊員の彼らの話を通してこれを実感する僕は、すごくずるい気がしてしまうけど、そう実感させられた。

色々な悩みや不安を抱えながら生きていかないといけない今かもしれないけど、それは戦争の時代も変わらなくて。
明日を生きたくても生きることができなかった人たちがいて、生きていて欲しいと強く願っても「おめでとう」といって送り出すしかない人たちがいて。
ただでさえ毎日が死の恐怖と隣り合わせな中で、どれだけ苦しかったことか。
そして、今この瞬間も、他の国では戦争が行われている。
愛する人たちを守る為に立ち上がる特攻隊員たちは、時に格好いいものに映る瞬間があるかもしれない。
でも、彼らの生き様が、決して格好良く美しいものではあってはならない。
そんな世の中にしてしまってはならない。

彼らだけでなく、これまでの時代を必死に生きてきた人々のお陰で、今の自分達が成り立っていることを自覚し、自分ができることを、必死にやらなければならないと感じた。
必死に生きて、ほんの周りの人だけでも幸せにしたい。その幸せを広げていってもらって、今よりも幸せに生きれる時代を作っていきたい。
Hibiki

Hibiki